綱引き tug of war 2004 9 10

 一般的に、悪い経済指標が出ると、
株が売られ、債券が買われます。
つまり、株に投資している人は損をし、
債券に投資している人は儲かります。
 ですから、経済指標が発表される前は、
株に投資している人は、「よい経済指標が出るように」と祈り、
債券に投資している人は、「悪い経済指標が出るように」と祈るのです。
 同じように、
株の専門家は、「日本経済の回復は、力強い」と言い、
債券の専門家は、「日本経済の回復は、一時的なものである」と言います。
これは、お互いに、金儲けが絡んでいるからです。
このように、株と債券で、いつも綱引きがあります。
 どちらに投資して儲けても構いませんが、
債券の場合は、注意が必要です。
債券投資(国債)の場合は、燃える橋の上でチェスをしていることを忘れないでください。
 日本の公的債務は、700兆円です。
この金額は、常識的には、返せる金額ではありません。
たとえ天才でも、返済計画など作れる金額ではないのです。
 ですから、いつかは破綻の時が来るか、
あるいは非常識な手段で解決するか、どちらかになります。
















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